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誰か、頬をぶん殴ってくれないかなと、イルカは思った。
悪い夢なら即効に目を覚ましたい。
イルカの目の前には、黒いノースリーブに、白い甲冑、顔の横に獣面を付けた暗部がいる。
滅多にお目にかかることのない存在が、今、目の前にいる事実が信じられない。
「イルカ。18歳の誕生日、おめでとう。オレ、この日が来るのをずっと……、ずっと心待ちにしてたんだ」
卓袱台を挟んで真正面に座した男は、もじもじとしながら畳にのの字を無心に書き連ねていた。
木の葉では珍しい銀髪で、左目に大きな傷を持っている男。
年のころは同じくらいだろうか。
男はイルカが今まで見たこともないほど顔が整っており、同じ人間かというほど肌が綺麗だった。
くのいちよりも美肌かもしれないと、イルカが現実逃避に勤しんでいれば、男はイルカの視線に気付いたのか、頬に手を当て恥らった。
「も、イルカってばっ。そんなにオレの肌気に入ってくれた? 今日という日のためにエステ行って、磨いてきたんだーよ」
薮蛇だった。
顔はおろか、今では全身に冷や汗が流れ出している。
いつまでもこの状態が続くことに危機感を覚えたイルカは、からっからの喉になけなしの潤いを与えるべく、これまたからっからの口内から搾り出したわずかな唾液を嚥下し、震える声で尋ねた。
「……あの、この手紙は本当に四代目がお書きになったんですか?」
夕飯を食べている時、突然暗部な男が目の前に現れ、無理やり手紙を渡された。
能天気な口調に、楽観的かつ人格を疑うようなことがつらつらと書き連ねてあった書面は、あの英雄として名高い四代目の書としては信じられなかった。
暗部な男の、気まぐれなお遊びであって欲しいと、イルカは一縷の希望を託した。が。
「うん、そーだーよ。そこに四代目火影の印もあるでショ。イルカのチャクラに反応するように仕掛けられた封といい、本物だーよ」
「綻び一つしていないなんて、やっぱ先生の封印術ってすごいよーね」としみじみと言った男の言葉に、イルカは卒倒したくなった。ならば、この書面の内容はすべて真実なのか。
その書面の出だしはこう書かれていた。
『イルカちゃん、お誕生日おめでとう。そして、結婚おめでとう。この手紙が君の手に渡っているということは、そういうことだよね。いきなりのことで驚くかもしれないけど、この手紙を持ってきた子は、イルカちゃんのことが大好きで大好きで、拉致監禁しちゃいたくなるほど君が可愛くて堪らないんだ。決してストーカーとかじゃないから、安心してね』
いや、ストーカーの方がマシだろう。
冷静な突っ込みを手紙に入れつつ、イルカは先を読んだ。
目の前の男はどうやら幼き頃のイルカの面倒を見てくれた人物らしいが、生憎イルカは覚えていない。もし覚えていたとしてもどうすればいいのか。
手紙は言う。
『カカシくんの思いがどれほどのものか、ちょっと試してみたんだ。結果は、イルカちゃんが手紙を読んでいる時点で、本物だと証明された。その内容というのはね』
イルカが18歳になるまで純潔を保ち、かつ、イルカに指一本たりとも触れないこと。
何だソレとイルカは激しく思ったが、その手紙は激情のままに書き連ねられていた。
『カカシくんは君のために純潔を守った。カカシくんほどの忍が純潔を保てることがどれだけ厳しく、難しいことか、忍であり、男の君なら分かるだろう。それは一重に、君への愛のため……!!』
重い。重過ぎる。
突然見知らぬ(イルカ的に)男から重い愛を投げつけられ、圧死寸前だ。
だが、手紙はこうも言っていた。
『いや、でもね。まさか、カカシくんが今の今まで童貞だって思わないじゃない。ちょっと僕も意外だなーって思ってるんだよ。カカシくん、小さい頃から顔立ち綺麗だったから、くのいちのお姉さんが放っておかないだろうなーて思ってたのにね。まぁ、色々とひっくるめて、君が一番驚いていることだよね(笑)』
殺意が芽生えそうだ。
破りたくなるのを必死にこらえて読み進めれば、手紙は言い訳がましく言った。
『イルカちゃんには災難だったとしか言うしかないんだけどね。僕にとってはこれが今出来うる全ての最善策だったんだ。カカシくんが君を見る目が子供にしては恐かったし、ご両親の受けもいいように根回ししているわ、小さな君を少しずつ自分に依存させようとするわで、こりゃ近い内にとんでもない間違いを起こしそうだなーと思った故の措置なんだ。当事者の君には正直に言ったけど、カカシくんには黙っててね』
『嫌われたくないし』と続けられた手紙から、四代目というお人はとってもいい性格をしているのだなと、こめかみが引きつく。いっそ読めと男に手紙を投げつけてやりたいが、手紙の主は先を読んでいたらしい。
『ちなみに、この手紙はイルカちゃんにしか読めないようになっているから。あとカカシくん、切れると何するか分からないから、一応忠告はしておくね』
本当にいい性格してやがんな、この野郎ッ。
四代目火影。木の葉の里を救った英雄として、イルカは尊敬と憧れを抱いていたが、今夜でその像は崩れ去った。
『まぁ、つらつらと長いこと書いちゃったんだけど、カカシくんが君を思う気持ちは本物だってことは分かってあげて』
激しく分かりたくない。だが、いつからイルカに好意を寄せていたか知らないが、男がイルカを思う気持ちは痛いほど伝わった。
男はずっと色白の肌を染め、イルカが男に視線を向ける度に心底嬉しそうな笑みを顔に貼り付けながら、視線を外し、そしてまたイルカへと顔を向け、視線が合えば笑いながら目を逸らすという反応をずっと続けている。
マジだ。この男、マジでイルカに懸想している。
イルカはどっからどう見ても普通の男で、男に懸想される要素は皆無だ。
目の前の男は黙っておけば女が放っておかない顔立ちの上、肩書きさえも立派だというのに、どこで道を踏み間違えたのか、イルカは他人事ながら同情した。
だが、同情してばかりもいられない。これはイルカの危機的状況には変わりないのだから。
手紙に書いてあった言葉を思い出す。
『遅かれ早かれこういった状況にはなっていたと思うんだ。僕がしていることは単なる時間稼ぎだね。ここは素直にカカシくんのお嫁さんになってあげてよ。カカシくんっていい物件だよー。小さい時から稼いでるからお金は唸るほどあるし、将来火影だって夢じ』
売りつけ口上になった時点で思い出すのを止め、頭を振る。
こうなれば、言ってやる。イルカは男の嫁になる気はないと、ずばんと男へ言い切って
「イルカ」
間近で名を呼ばれ、咄嗟に後ずさる。それを許すまいと、男の手が腕を掴んできた。
いつの間にか、男はイルカの隣へと移動していた。全く気付かなかったことに、男の忍としての実力を感じる。
驚くイルカの腕を掴んだまま、男は頬を染め、見据えた。
「イルカ、好きだよ。本当に好き。イルカに会った瞬間、オレ、目が覚めたんだ。周りが明るくなった。色がついた。世界が優しくなった。イルカが生まれて良かった。オレと出会ってくれて本当に良かった」
じっと見つめられ、知らず顔が火照る。
生まれてこの方、両親以外にこうもあけすけに好意を伝えられることはなかった。
「あ、ありがとうございます」
断る気満々だったのが嘘のように、つい礼まで口にしてしまう。
男の視線が耐えきれずに視線を逸らせば、男は「だめ」とイルカの頬に触れた。そして顔を背けられないように固定しながら、顔を近づけてくる。
「イルカ、オレを見て。オレがここにいるってことを感じて」
頬を紅潮させ、熱っぽい視線を間近で送られ、脳が沸騰しそうだった。
相手は男で、誰からも恐れられている暗部で、見知らぬ相手だといってもいいのに、どうしてはねつけることができないんだろう。
ひんやりとした節のあるこの手を、気持ちいいと思ってしまうのはどうしてなんだろう。
頬に触れた手が優しいせいか。それとも男の必死な思いに引きずられているせいか。
「イルカ。イルカはオレのこと嫌い?」
きゅっと下唇を噛みしめ、眉根を寄せた男に何故か気が焦る。
イルカが頷けば泣き出しそうな気がして、止せばいいのに首を横に振ってしまった。
イルカの反応に男は詰めていた息を吐く。そして、イルカを抱きしめた。
「…良かった。――オレ、実は少し不安だったんだ」
肩口に顔を埋め、急接近してきた男にビビる。落ち着こう、話せば分かると男の肩に手を置いた直後、男は弱弱しい声をあげた。
「ごめん、イルカ。今までずっと寂しい思いをさせて、ごめんね」
「……え?」
思わぬ謝罪に、突っ張ろうとした手から力が抜ける。
何に対して謝っているのか分からず、動きを止めれば、男は苦しげに話し出した。
「先生から教えてもらったプレゼントをあげたい一心で、イルカとは会えなくなっちゃったから…」
イルカには何を言っているのか、分からない。
戸惑うイルカを一度強く抱きしめた後、男は体をゆっくりと離し、イルカの視線に目を合わせた。
色違いの瞳が潤んでいる。傷ついた顔をする男の考えが理解できない。
「玄関先でずっとオレを待っているイルカを、物陰から見てたよ。『にっに』って何度も呼んでくれたよね。一年もしたら名前は呼んでくれなくなったけど、玄関が開く度に迎えに出てくれたね。オレじゃないって分かるとがっかりした顔になって、それも二年経ったら、がっかりした顔は見せてくれなくなったけど、何か辛いことや悲しいことがあると玄関で泣いてた。毛布被って、ずっと玄関見詰めてた。……オレのこと、待ってたんでショ?」
違うと言いかけて、幼い頃の記憶が蘇る。
母ちゃんに叱られたら、イルカは何故か玄関に逃げていた。イルカの味方をしてくれる父ちゃんを待っていたのだと思っていたけど、今考えてみると、少しおかしいことに気が付いた。
父母が家にいる時でさえ、母ちゃんに叱られると、イルカは玄関へと走っていた。そしてそこで布団に包まって、玄関を見詰めていた。父ちゃんは家の中にいるのに、母ちゃんのすぐ側にいてイルカの味方をしてくれたのに、イルカは玄関をずっと見詰めていた。
優しい、イルカだけの誰かを、待つように。
困惑するイルカの頭をゆっくりとカカシは撫でた。髪を梳くように何度も、丁寧に。
「イルカには悪いけど、オレ、嬉しかった。ずっと玄関でオレを待ってくれるイルカがいてくれたから、オレ、我慢できた。何度もくじけそうになったけど、イルカがオレのこと覚えてくれていたから、オレ――」
潤んでいく瞳に引きずられて、イルカの涙腺が緩む。悲しくも、辛くもないのに、見開いた目から涙が零れ落ちた。
「ごめんね、イルカ。側にいられなくて、ごめんね。一番辛い時に、側にいなくてごめんね。オレの我儘でイルカを一人にさせてごめんね。今日からずっと側にいるから、絶対イルカの側を離れないから、寂しい思いは金輪際させないから」
溢れる涙を、男の指が拭ってくれる。男の目からも、ぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちているのに、男はイルカの涙を親指で拭い、宥めるように額や目元に口付けをくれた。
胸に迫る感情は形容し難い。自分が何故泣いているのかも分からない。でも。
震える指先で男のアンダ―を掴む。それだけでイルカの胸に空いていた穴がゆっくりと埋まっていく。
両親を亡くしたせいで空いたと思っていた、大きな穴。でも、この穴は目の前の男の形をしているのではないかと、イルカはぼんやりと思った。
「……イルカ」
男が背中を抱きしめてくれる。今度はイルカも男の背に手を回した。
――気持ちいい。
他人と抱き合うことがこんなに心地よいことだとは思わなかった。柔らかい女性の体を抱き締めたいと思うことはあっても、男の体を抱き締めて、抱き返されることを望んだことなど一度もなかったのに。
腕の中にある体温が、堪らなく嬉しいと思う自分に笑える。
初めて会ったと言ってもいい、見知らぬ男。その存在がイルカにとって大事な何かだと、思うよりも感じた。
ずっと寄り添っていたいと、どこの乙女だと笑い飛ばしたくなることを思っていると、男の腕の拘束が強まってきた。それと同時に、硬い何かが当たる。
一体何だと訝しむより前に、耳元でえらい鼻息の荒い呼吸音が聞こえた。
フンハフンハッと生理的にぞっとする音に、ゆっくりと首を曲げれば、そこには目を血走らせた男がイルカを射抜くように見詰めていた。
ぞわっと寒イボが体を覆う。
忘れていた。男は、イルカに懸想しているのだった。とんだうっかりミスをしでかした己に青くなる。
離せと暴れ出す寸前、男はイルカを畳に押し倒した。うぎゃぁぁと声にならない悲鳴をあげるイルカの両手首をまとめ片手で拘束し、腰の上に乗り上げられる。
これから起こるだろう出来事に体を固まらせていれば、男はイルカを見下ろした。
「ようやく…。ようやく、イルカにあげることができるーよ……」
何がと聞いてはいけない気がして、イルカは口を閉じる。身動き一つままならない完璧な拘束の状態で、他人に見下ろされることがどれほど恐ろしいことか、イルカは身を持って知る。
男はイルカに問いかけて欲しそうだったが、頑として口を開かないイルカに痺れを切らせ、自分から答えた。
「オレからのプレゼント。イルカへの愛がたっぷり詰まった、生涯に一度だけしか贈れない、最高の贈り物」
そこで男はイルカの両腕の拘束を解くと、腰のポーチから手探りで赤いものを取り出した。そして、恐怖で固まるイルカが見詰める中、ゆっくりと自分の頭に結ぶ。
銀色の髪の上にサテン生地の赤いリボンが、安っぽい蛍光灯を浴びて、極悪に光る。
わなわなと震えるイルカに、男はにぃーと口を釣り上げ、ちっとも笑っていない目で言った。
「――オレの初めて、イルカに、あ・げ・る」
その一言に、イルカは自分の髪が一斉に逆立った感覚を受けた。下手したら、あまりの衝撃に毛という毛が抜けそうだった。
衝撃と混乱と、この後の己の尻の行く末に、卒倒したい。いや、気絶をしている間、何をされるのか恐ろしくてそれもしたくない。
「だいじょうーぶ。経験ないけど、イルカを見染めたその日から、四六時中イルカとの行為のイメージトレーニングは欠かさず、毎日していたから。絶対、気持ち良いよ。安心して、ね」
刻々と迫ってくる男の顔と指に、恐怖しか感じない。
その根拠のない自信は何処からやってくるんだとか。いつから俺のことをそういう目で見ていやがったんだとか、お前、四六時中毎日って、そのことしか頭使ってなかったのかとか、突っ込みどころは満載だったのに、がくがくと上下に動く口からは何も出てこなかった。
「イルカ、誕生日おめでとう。しっかりと、思う存分、受け止めてね」
妖しく笑う血走った男に、イルカは生贄の気持ちで覚悟を決める。
イルカ自身、男をどういう位置づけで見ていいか分からない。好ましいとは思う。でもそれは家族としてか、過去の思い出としてか、それとも恋愛感情としてか。
これが終われば自ずと出る答えなのだろうなと予感しつつ、恐ろしく思いながらも、嫌だと抵抗しない自分の答えはもうすでに出ているような気がした。
……この状態の男に抵抗したら、何をしでかすか分からないという考えも過ぎるが、この際、犬に噛まれたと思うことにする。
胸の前で両手を組み合わせ、せめてあまり痛くありませんようにと祈るイルカの脳裏に四代目の言葉が思い浮かぶ。
『イルカちゃんが18歳を迎える時、僕はいるかいないか分からないから、先渡しで、プレゼントを渡しとくよ。17歳までの貞操。僕、確かにイルカちゃんにプレゼントしたからねッ!』
ハートマークがついたそれに、イルカは眉根を寄せる。喜んでいいのか悪いのか。
そして四代目の手紙はこうも書き添えられていた。
『追伸 カカシくんってばむっつりスケベだから、翌朝はたぶんヤバイと思うんだ。だから、18歳の誕生日後の三日間は火影命令でお休みとってあるから、安心してね。礼はいらないよ、僕はイルカちゃんの味方だからッ』
どこがだよッ! 余計なことをしやがって。火影命令で休みって、明らかに悪目立ちすぎるじゃねーか。休み明けの受付所がこえーよ、てか、亡くなった後でも効力あるのか??
そしてそして、四代目はこう手紙を締めくくっていた。
『長くなったけど、それでは最後に、改めてまして、イルカちゃん、誕生日おめでとう! 君の人生が幸せであることを祈ってるよ。それと、ついでにカカシくんも幸せにしてやってね』
最後の一言に、四代目の一番言いたかったことが書かれてあるような気がして、イルカはちょっと泣きたくなる。
どちらかといえば、このプレゼントは、イルカが――。
「考え事してるなんて、余裕だーね、イルカ。オレ、言っとくけど、ものすごい嫉妬深いんだ。離れている時もイルカに懸想している奴らに、夜な夜な写輪眼で記憶抹消してたくらいだし。だから、今晩でイルカがオレから離れられないように仕込むーよ」
さらりと言われた言葉に、閉じていた目を見開く。ちょっと待て、それって後戻りは不可能ってことじゃ――。
「ま、まままっままままっま!!!!」
己の意志を全く無視しようとする男に、イルカは初めて抵抗する。だが、マウントポジションを取られている以上、イルカに出来ることは自由な両手をばたつかせることだけで……。
「イルカ、一生離さないし、離れない。オレたち、二人で幸せになろうね」
がばっと覆いかぶさってきた男に、イルカは心の内で絶叫した。
やっぱり、プレゼントは俺の方じゃないのか―――――ッッ?!
今まで頑張ってよく耐えたねの、ご褒美プレゼント。
今は亡き四代目が、空からハンカチを目に押し当てて、微笑んでいる姿がイルカには見えるようだった。
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18歳の誕生日。
いつも一人で見送る日だった、その日。
恐ろしく粘着的でちょっとイカれているけど誰よりもイルカを思ってくれている人のプレゼントになった。
その人はイルカを大事にすると言い、寂しがり屋のイルカの側にいつもいてくれる。
そして、今、現在も、プレゼントだったイルカに、毎年プレゼントとケーキを用意してくれて、昔と変わらずに大事にしてもらっている。
ケーキを頬張るイルカを見ながら、「オレのも食べて」とキチガイじみた言葉と締まりのない笑みを放ってくるのが困りものだが、今、イルカは思う。
やっぱりあのときのプレゼントはカカシの方だったのかな、と。
なぜなら、プレゼントは嬉しいものだと相場が決まっているから。
おわり
戻る
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イルカ先生、誕生日おめでとう〜!!