色温度 4

******


ちょっとおこげが混じった、艶やかな光を放つ、茶碗に盛られたご飯。
よく炒められた玉ねぎが優しい味を醸し出す、熱々の野菜スープ。
こんがりと焼かれた木の葉牛サーロインステーキに、その付け合わせのふかしたじゃがいもとにんじん。そして、そのまま食べてもおいしい、色艶美しい有機野菜のサラダ。
これが朝食だなんて、人生稀に見るラッキーデーだというのに、目の前に座るどう見ても十六、七歳にしか見えない少年を前に、イルカの浮足立った心はがくんと落ちる。


体も拭かずに出てきたカカシに一発拳骨をくれたら、カカシが突然若くなった。さては怒られたくなくて変化したなと、結論を弾き出したイルカを誰が責められるであろう。
ははは、お茶目さんだなー的なことを言ったイルカに、年若いカカシは言った。
「これが本来の姿だ」と。


要約すれば話はこうなるらしい。
幼少時から忍びとしての天賦の才を見せつけていたカカシは、上層部から暗部入隊の話が度々出ていたそうだ。
当時、カカシの保護者兼お目付け役をしていた四代目は、歳を理由に突っぱねていたが、九尾の事件で四代目が亡くなり、カカシを庇護する者がいなくなると、上層部はカカシの暗部入りを早々と決めてしまった。
その際、木の葉の人材不足を他里に知られたくなかった上層部は、カカシに十歳サバを読ませ、今日に至るまでカカシは十歳年経た自分に変化し続けていたようだ。
当時、再び火影に返り咲いた三代目の采配に、イルカは首を傾げる。人情家として知られていた三代目らしくない。
納得いかない顔を見せていたイルカに、カカシはこう言った。
「時代が悪かったーのよ。九尾の事件でごたごたしている間にオレは十歳年とっちゃったーの。三代目が気付いた頃には、オレの存在がでかくなりすぎちゃってーね」
外にも内にもねと、言葉を締めくくるカカシは何でもないことのように言った。
忍びとしての稀有な才があり、写輪眼をも保持することになった子供。
カカシは何ら思うところはないらしいが、イルカは胸が痛んだ。
確かにあの頃の里は混乱していたが、それでも子供は子供らしい生活を送っていた気がする。
両親を失い、天涯孤独の身になったイルカでさえ、周りの大人たちはイルカを子供として扱ってくれた。ふとした拍子に、堪らない孤独感に苛まれ、訳の分からない我がままを言った時でさえ、周りの大人たちはイルカを宥め、あやし、甘えることを許してくれた。
あのときは幼すぎて、それがどれだけ恵まれていたことか分からなかったが、今は深く感謝している。


「事の重大さ、分かった?」
自分の思いに囚われていると、横からカカシが尋ねてきた。
咄嗟に答えようとして、カカシの言葉に疑問符が過ぎる。
カカシが十歳サバを読むことになった経緯は分かったが、どうしてそこで重大という表現が使われるのだろうか。
首を傾げるイルカに、カカシは心底おかしそうに笑った。
「アンタ、どんだけ鈍いのー?! 上層部がオレに命令したことだーよ? 言っとくけど、今、当時のオレの歳で暗部入りさせたら、非難轟々だーよ。ただでさえ上層部は敵多いのに、過去とはいえ、今やお気楽な人権保護が叫ばれる時代にそんな不祥事バレたらヤバイでショ」
けたけたと笑うカカシの言葉の意味がようやく飲み込めた。今更ながら事の重大さを理解し、さーと顔から血の気が引く。
「これで、イルカ先生はオレと秘密を共有したってことだーね」
ご機嫌なカカシの言葉を否定したい。イルカはそんな里の極秘事項を知りたくはなかった。
「他言したらどうなるか、分かるよね?」
目の前の肉に食らいつきながら、にやりと笑ったカカシは、年下ながら凄みがあった。
「言うわけないですよっ。あははは」と乾いた笑い声を漏らし、イルカは涙ながら肉に食らいつく。
うまい! だけど、素直に喜べないのはどうしてだ…!


面倒ごとに巻き込まれた感をひしひしと感じつつも、やっぱり美味しい朝食に気分が上向く。食の偉大さを感じる瞬間だ。
ご機嫌になりながらもりもり食べていると、ふとカカシの手元がすさまじく汚いことに気がついた。
気付けば全てに目がいってしまい、イルカは眉根を寄せる。
肘をついて食べるし、寄せ箸は当たり前。握り箸だし、ゆっくり食べればいいのに、口の中に詰めるだけ詰めこむから、口の端からぽろぽろとこぼれる。箸を握ったままスープを飲もうとするから、箸についた残飯があちらこちらへと飛び、あっと言う間にカカシの周辺は食べカスだらけになってしまっていた。
口の周りにもべたべたとソースをつけるに至って、イルカは箸を置き、清潔なタオルを引き寄せた。


「…カカシ先生。もしかして、食事のマナーは教わりませんでしたか?」
顔をこちらに向けろと指を曲げれば、カカシは慣れた感じで顔を向け、拭いてやれば気持ち良さそうに目を細めた。
この自然さ。食事の度、誰かに拭いてもらっていたな……。
ちろちろと羨望の炎を燃やすイルカを尻目に、カカシは悪びれた様子もなく言った。
「任務の一環として習ったけど?」
「……任務…」
帰ってきた言葉に肩が落ちる。そういう答えは聞きたくなかった。
席に戻ってイルカは食事を再開しながら、お節介は十分承知で苦言を呈した。
「カカシ先生。人様の礼儀作法に口を出す義理はありませんが、言わせてもらいますよ。カカシ先生の食べ方は最悪です」
きっぱり言い放ったイルカの言葉に、カカシの目が見開く。怒るかなと一瞬思いつつも、イルカはさらに口を開いた。
「今まであなたの周りの人が何を言っていたかは知りませんが、そういう食べ方は作った方々にも失礼ですし、何よりカカシ先生自身のためになりません」
口の中の物をごくりと飲み込んだ後、カカシはさらに目を見開いた。
「どうして?」
無邪気に問いかけるカカシが意外で、一瞬言葉に詰まる。だが、興味を持つことは良い傾向だと、心持ち声の調子を和らげた。
「一つには、見た目があまりにも悪い。二つ目は、正しい作法は理に適っているからです。箸の握り方だって食べ方だって、疲れにくいことや消化がしやすいなどの理由がちゃんとあるんです。そして、最後に、これがいっちばん大事なことです」
言葉を切り、カカシを見つめる。心持ち身を乗り出してきたカカシを認め、イルカは口を開いた。


「目の前にそういう人がいると、食事がおいしくなくなるからです」
最後の発言と同時に、カカシの目がより大きく見開いた。
「一番大事なことなの?」
心底驚いたと表情を見せるカカシに、そらーもーと大きく頷く。
「一番大事ですよ! 食事ですよ、食事ッ。食事はおいしく食べなきゃ意味がありません。そりゃ、任務中や緊急時は除きますが、こうやってお互い顔を見合わせて食べるとき、一緒においしねーって笑いあって一緒に食べるのが、食事の醍醐味なんですッ。そしておいしさは二倍にも三倍にも増すんですッ」
ぐっと拳を握りしめれば、カカシは首を傾げた。
「おいしいね? 笑い合う?」
「そうですよ! それなのにカカシ先生みたいにしっちゃかめっちゃか汚して食べていたら、笑い合うどころじゃなくなるじゃないですか。あっちこぼして、そこ汚して、あーそこがおいしいところなのにって、気になって食事どころじゃなくなるんです!」
卓袱台に置いた手を震わせ、イルカは眦をつり上げる。
そうだ。これはもっと美味しく食べられたはずだ。目の前の上官がもっときれいに食事をしていれば、熱々に焼いたお肉だって冷める前に食べられたし、スープだって熱いものが飲めたはずだったのに。
冷えて白い膜がうっすらと浮き上がってきた肉をみて、切なくなる。
目の前の肉をじっと見つめた。だが見つめても肉が熱を取り戻すことはない。そればかりか硬くなっていくばかりだ。
一つ息を吐いて、もそもそと食べた始めたイルカに、カカシがぽつりと言葉を漏らした。


「……じゃ、オレがまともに食べたら、アンタ、笑ってくれる?」
「へ…」
「オレと笑い合って、おいしいって言ってくれる?」
顔をあげれば、目の前のカカシはどこか神妙な顔をしていた。
目を瞬きさせ、そりゃと頷けば、安堵した様子でカカシの肩から力が抜ける。そして身を乗り出すと同時に、左手の小指を突き出し、にっこりと笑った。
「約束」
「へ?」
目の前の小指を呆然と見ていたイルカに、カカシは察しが悪いと頬を膨らませた。
「オレ、今度からまともに食べるかーらさ。オレ見て、笑って、おいしいって言って」
「別に約束するほどのことじゃ」
「いーから、約束!」
「は、はぁ」
迫るカカシの小指に自分の小指を絡めた。
本来の姿になったカカシは、随分子供じみたことをしてくる。
普段の抑圧が解放されて子供返りするのかなと、カカシの今までの境遇にしんみりとしていれば、カカシはにやっと笑った。


「じゃ、今日からイルカ先生はオレの家に暮らすってことで」
放たれた言葉を理解できずにいれば、小指を絡めたままカカシは空いた手で印を組み始めた。
動揺するイルカの眼前で、赤い写輪眼の目がくるくると回り出す。
嘘だろおいと声をあげる暇もなく、指の付け根に痛みに似た熱を感じた。無理矢理引き抜こうとしたが、小指一本の拘束が外せない。
いよいよ熱くなる付け根に、右手を打ち出す寸前、カカシの指が解ける。
「はい、おーわり」
震える手を胸元に引き込み、熱の走った箇所に目を向けた。指の付け根には、太く濃い、赤い線がくっきりと浮かんでいる。
仰天して見れば、線だと思っていたものは、赤色で書かれた忍び文字だった。古い言葉でイルカには読むことはできなかったが、呪術系らしいそれに、嫌な予感を覚える。


「ふっふっふーん。以前、仕入れた術とオレの術のミックスだーよ。一種の契約ってやつ。契約」
「契約ー?! 何ですか、それはっ」
契約なんて結んでいない。解約だ解約と憤れば、カカシは慌てず騒がず身を引くと、はぁーと吐息を吐いた。
「ひどいなー、イルカ先生。オレを捨てて、この家から出ていっちゃうなんて」
「オレ、悲しい」と棒読みで読み上げた台詞に、突っ込もうとした瞬間、脳裏に昨日の映像が蘇った。


歓楽街の裏通り。
影に隠れるようにして潜んでいた男女。
女は男の足下にしゃがみ込み、男は女の頭をもてあそんでいた。女の頭が動く。男の手の動きも一層激しくなる。そして――
『はぁ…イルカせんせ』
艶やかな吐息を落として、視線がこちらに向いた。昨日とは違い、覆面のない紅潮した素顔をまともに見てしまう。しかも何故か名前付き。
まずいと手で鼻を覆った瞬間、迸った。


「ぶっっっ」
かーっと顔に熱が集まり、鼓動がどんどんと打ち鳴る。男とはいえ、美形なカカシの壮絶すぎる色香にあてられて、鼻血が出てしまった。
鼻にタオルを当て、今のは何だとうろたえる。
 男のイッた顔で鼻血を噴く、変態くさい自分に衝撃を受けつつ、まさかと驚愕の目を向けると、カカシはにたーと笑った。
「アンタがこの家から出る素振りを見せたら発動するーの。分かった?」
分かったかと言われて素直に頷ける訳もない。だいたいカカシの呪術の発動定義が大まかすぎる。
「ちなみにこの家から出たら、エンドレスでアンタの脳裏に流れるから」
おいおいおいおい、それはイルカに一生この家から出るなということか?
アホかと叫ぼうとして、それよりも先にカカシは口を開いた。
「ま、それも可哀想だしーね。優しいオレは選ばせてあげーるよ。そのままの状態でこの家にいるか、それとも、アンタ自身がこの家にいることを望んで、解呪してもらうか。ねぇ、どっち?」
カカシの言葉にひくりとこめかみの血管が蠢いた。カカシは選ばせてあげると言ったが、結果は何一つ変わっていないし、結局は脅しているようなものではないか。
ふーと一度息を吐き、指を見る。イルカに解術できるはずもないそれを前に、肩を落とした。
「ねぇ、どう?」
 ご機嫌な顔を向けるカカシに怒りが突いて出る。だが、それは後にして。


「……分かりました。ここにいます。ここにいることを自分で望みますから、解呪してください」
 左手を突き出せば、カカシは「ごーかくっ」とふざけたことを抜かし、イルカの手を握るなり指に口付けた。
「は?!」
 びびって手をすぐさま取り返せば、「解呪完了」と笑うカカシの顔とぶつかった。
 指の付け根を見れば、確かにない。あの気味悪げな赤い忍び文字は跡形もなく消え失せていた。裏表にひっ繰り返し、まじまじと見ていれば、カカシは「はい」とイルカに向かって鍵を突きだした。
押し付けられるままに鍵を受け取れば、カカシはご満悦な笑みを浮かべる。
「これ使いなよ。アンタもラッキーだったでショ? 行く宛もない、金もないアンタを引き受けてやるオレに感謝するんだーね」
 ぽかんと口が開く。何故カカシはイルカが文無しだということを知っているのだろうか。
 疑問に思っていることが通じたのか、カカシは腕を組みながら鼻で笑った。


「あのねー。だいたいこの寒空の下、アーンタみたいなもさい男が歓楽街の裏通りでうろうろしてるなんて有り得ないかーらね。ばっちい風呂敷の中にパンツ一枚入れて、ベストのホルダーにはみみっちい小銭。きゅーきゅー鳴るお腹に、その荒れ果てた肌と薄汚れたアンダー見れば、すぐわかーるよ」
 やれやれ鈍い男だーねと呟くカカシに、イルカは驚いた。
 もしかして、あれだろうか。カカシはイルカの身の上を心配して、契約うんぬんを持ちだし、イルカが気兼ねしないように、ここにいさせるよう仕向けたのか。
 唐突に分かったカカシの好意に、ぐわっとお腹の底から温かいものが広がった。
 薄給でひーひー言っている同僚たちに助けてとは言えず、三日間あてもなく放浪していたイルカはほんの少し心が弱っていた。やり方はどうかと思えるが、カカシの優しさが身に沁みて、ぐっと涙が浮かんでくる。
「あ、ありがとうございます、カカシ先生ッ。お、俺、サスケが里抜けした時、『今は私の部下です』なんてこと俺に言っておきながら、とんだ無能上司だなって歯ぎしりするほどの怒りを覚えましたけど、カカシ先生、根はイイ人だったんですねぇ」
 目に甲を押し当て、男泣きに泣く。人の好意が身に沁みた。
「……アンタ、本人を前によくもそういうこと平気で言えるね」
 頬を引きつかせるカカシの両手をさらい、ぎゅっと握る。


「カカシ先生、ありがとうございますッ。カカシ先生の情けに報いるためにも、責任もって人が住める家を維持しますからッ!! 伊達に長く一人身やってないんで、料理だってできます。お世話になる分、俺、家事しますからっ」
 任せろと胸を叩くイルカに、カカシはあっそうと疲れた声を出し、おもむろにため息を吐いた。
 じろりと人相の悪い眼差しを向けられたが、これからお世話になる恩人にとびっきりの笑顔を向ける。二十日先の給料日まで命を繋ぐことができたのだ。命の恩人と言い換えても差支えないだろう。
 感謝の眼差しを注ぎ続けるイルカから手を抜き取り、カカシは後頭部をばりばりと掻く。
「……なーんか、毒気抜かれるねぇ。アンタ、本当に忍びやってんの?」
 かなりの問題発言だが、この家に来てカカシと少なからず話をして、少しなりとも分かったことがある。
 契約云々もそうだし、今の発言もそう。カカシは照れると憎まれ口を叩く傾向にあるようだ。
 これも子供時代に大人として扱われてしまった影響かと思えば、物悲しい。せめて自分と二人きりの時だけは、カカシを年相応に接しようとイルカは決めた。
「はい、もちろんですよ。こう見えても、任務の時はできる男に変わりますから」
 見かけよりも優秀ですよとさりげなくアピールすれば、カカシはあっそと気のない返事をする。頬が何となく赤い気がして、何処に照れる要素があったのかなーと思いつつ、イルカは食べかけの食事を再開した。
 冷めてしまったが、それでも美味しい。ちらりと前を見れば、カカシは食事が終わったというのに、まだ席についてくれていた。
 もしかして、イルカが一緒に食事をしたら美味しいと言ったことを気にしてくれているのだろうか。
 そうだとしたら嬉しいなと笑えば、カカシが怪訝な顔を向ける。
「……オレ、食べてないし、笑ってないけど、笑うほどおいしいの?」
 その一言で、本当にカカシが一緒に食事をしようとしていることを知った。そうしたら、もう駄目だった。
「あはははははは! あーははっははははッッ」
 いけすかないと思っていた男の、意外な面を知ってしまい、おかしくて笑い転げてしまう。
「な、なによー! アンタ、何、急に笑ってんの?!」
 なーんか、可愛いところあるなぁ。
 顔を赤くして、こちらに噛みつくカカシを見て、イルカは何となくこの生活はうまくいくなと予感した。


 が。
 人生とは、そう上手くはいかないものである。


「ほぉー。掃除。拙者の手につくこれを見ても、小童は掃除と言い張るのか?」
 でんと突きだした黒色の肉球に白くついた埃を見て、イルカはぐっと奥歯を噛みしめる。
「す、…すいませんでした、パックンさん。今すぐし直します」
 引きつりながらも何とか笑みを作り、従順な態度を示せば、小さなパグ犬は鼻を鳴らし、踵を返した。
「遅い。もう拙者がやったわ。小童はとっととカカシのために飯でも作れ」
 愚図めと、去る背中が如実に語る。イルカはその背を見送った後、床に膝をつき、両手をついた。胃が、痛い。
 金のないイルカがカカシ宅へ身を寄せた。イルカはお礼代わりに家事を代行しようと申し出たまでは良かったのに。
 何故、俺は根性悪姑にいびられているんだ……。
 重箱の隅をつつくような姑の嫌味を受ける毎日に、涙が零れ出る。そして――。
「イールカー、ご飯。ご飯。おれ、前食べた野菜の煮た奴食いたい」
「えー、おれっち、鳥がいい」
「その後、ブラッシングー」
「わんわん!」
 続けて群がる犬たちに、イルカは四つん這いになったまま静かに涙を流す。
 俺はいつから犬の子供ができたんだ…。
 お母さん、お母さんという空耳まで聞こえた気がして、イルカは悲嘆にくれた。








戻る5


--------------------------------------

イルカ先生が嫁になりました。