「仲良く手繋ぎデートとは、ね。アンタ、本当に一体何なのかしら」
爆ぜて消えちゃえばいいのにと、音もなくオレに近付いた魔女がご自慢の足を組みながら、己の爪を見つめて呟いた。
「……ほんっとうに空気悪くなったよね、ココ」
オレがぼやいた言葉に、待機所のあちこちから悪感情のこもった鼻息が返ってきた。
待機任務に当たる本日。
何のために上忍待機所があると思っているんですかと、額に青筋を立てたオリに閉め出され、仕方なく上忍待機所へとやってきた。
オリの物珍しい仕事道具に刺激され、飽くなき探求心がしでかしたちょっとした失敗に、青筋立てて怒るなんて何て心の狭い奴だ。
久しぶりの上忍待機所は、予想していたとはいえ、オレにとって非常に居心地が悪い場所と変貌していた。
敵意。
その二文字に尽きる。
普段から注目されていた身だけれども、同じ里の者からこうも怨念じみた視線を向けられるとは思っていなかった。
男は当然、女も然り。
お互いの都合があえば気軽に寝ていた女たちでさえ、オレを見る目は蛇蠍のごとく嫌悪を滲ませている。
イルカを天使様扱いしていただけあって、その天使を地に落としたオレが憎いのだろうか。
あからさまにオレへ喧嘩をふっかける者はいないようだが、ここの人数全員に襲われて遅れをとるような実力ならば、袋叩きにされたかもしれない。
私闘は御法度が里の法だが、上忍ともなれば法の抜け穴の一つや二つは知っている。おまけにイルカを贔屓している最たる者が里長だ。オレには不当、相手には恩情し放題の裁きになるだろう。
己が弱かった時の仮定を考え、ため息がこぼれ出る。
現実は残酷だ。己に力があるならば大多数の不満や意見は大抵黙らせることができる。
そこまで考えて、ジジイの戯言を瞬間思い出して、自嘲気味な息がこぼれた。
里長だけあって、人を統制するには何が必要か、よく心得ている。
表では人の良さげな顔をして、裏では冷徹な眼差しで人を計る。さすがは忍びの長というところだろう。
近場のソファに腰を下ろし、ポーチに突っ込んでいるイチャパラを取り出した。
これを開くのも随分久しぶりだ。今まで妊娠関連の書籍ばっかり読んでいた身としては懐かしいとすら思える。
久方ぶりの愛読書に没頭しようと、冒頭部分の文字を目に入れた直後だった。
遠回しに敵意の視線を向けることをせず、真っ向から敵意をぶつけてくるややこしい女から声を掛けられた。
「いい加減放ってくれない? オレに楯突いても何も出てこないし、おもしろいこともないかーら」
イチャパラを読むことは諦め、一つ分空けて隣に座った紅へと視線を向ける。
紅は爪を見ていた手を首筋に滑らせ、肩にかかっていた黒髪を後ろへと払った。
手入れの行き届いた爪といい、すっとした美しい首筋、艶やかなウェーブがかかる髪が空気をはらんで落ちる様は、欲望に一瞬火を灯すような色気を帯びているが、オレの心は沈黙したままだ。
それよりも髪をかき上げたせいでソファへ落ちた数本の髪の毛の方が気に掛かる。
紅は髪が長いから、妙な存在感を放ってソファへ鎮座していた。こうして見ると、女の長い髪というのはホラーだな。
一体誰がここを掃除するのだろうと、落ちた髪を注視していると、頭の上で気配が閃いた。
「なーにすんのよ、危ないでショ」
落ちてきた拳を身を引いて避け、突然の暴力に肩を竦める。
紅はふるふると体を震わせ、むかつくとオレに威嚇をするように怒鳴り、そっとソファに落ちた髪を拾って備え付けのゴミ箱に捨てた。
意外だ。紅って案外イイ女なのかもしれない。
「何よ、なんか文句ある?」
頬をひきつらせ睨みつけてきた紅に、いいえと両手を開き降参のポーズを取った。
紅は鼻を鳴らしソファへ腰を下ろし、でと話を促してくる。
紅が何を言いたいのかよく分からない。
偶然にもお互い見つめ合うように眼差しを交錯していれば、「気色悪いっ」と視線を逸らし、身震いしながら紅が両肩をさすり始めた。失礼な女だーね。
そっちが見つめてきたんだろうがと、なおも眺めていると、オレから距離を取るように体を引き気味にしつつ口を開いた。
「アンタの謎行動について聞いてるんでしょうが。罪悪感覚えて、同僚に化けてイルカちゃんの世話を見るまでは五千万歩無理矢理譲って理解できるとして、どーして手繋ぎデートすることになってんのよ。おまけに下手な変装までしちゃって」
疑り深い眼差しがこちらを射る。紅には関係ないと言おうとして、そこで思いも寄らぬ単語に気付いた。
手繋ぎデート?
「は!?」
思わず姿勢が伸び、素っ頓狂な声がこぼれ出る。オレの反応に、紅は不気味なものを見るような目つきでなおも言った。
「しかも、堂々と真っ昼間から忍犬たち連れてお散歩とはね〜。舞台から退く宣言した人間のすることじゃないでしょう? 何? やっぱりイルカちゃんのことそういう目で見てて、今になって惜しくなっ」
「そ、そんなことあるわけないでショ!! 何、言ってんのよ、頭おかしいんじゃない!?」
紅の言葉を遮り、怒鳴った。
体が熱くて仕方ない。昨日のことが自然と脳裏に浮かんできて、それがより体を火照らせる。
端から見れば、手繋ぎデートのように見えていたなんて。だから、イルカは何やら困った気配を醸し出していたのか。
一歩遅れてついてきたイルカの気配と、握った手の温もりが蘇る。
イルカ先生の歩調に合わせて歩いたのは十分くらいだ。あとは少し遠いことも考えてブルの背に乗せて、補助的な意味合いで手を持った。
恐縮するイルカを煙に巻いて、他愛ない話を河原につくまでした。
始めこそぎこちなかったけれど、教師をしているイルカが好みそうな、子供たちの話が聞きたいとねだれば、直に楽しそうに話し始めた。
割合的にようやく下忍になったナルトたちの話が占めていたけれど、受け持ちを離れた幼年組の話もでてきて、中途半端になってしまったことを悔いる言葉を聞いた時にはばつの悪い思いに駆られた。
イルカとの散歩は、心が浮き立つような、後味悪いような、妙にそわそわしたものだった。
河原に着いた途端、式から呼ばれ、帰りは共にできなかった。
そのことに安堵するのと同時に残念に思った気持ちもあって、戸惑うしかない。
任務でマンセルを組んだ後輩からは、何かあったんですかと訝しがられたが、オレが聞きたいぐらいだ。
最近、自分が分からない。肉体はもちろん、感情まで完璧にコントロールできる確信は相も変わらずあるというのに、ふとした瞬間にそれは崩れさり、オレに動揺を与える。
こんなことは初めてで、どう対処していいかさえも分からなかった。
「別に散歩くらいするでショ。忍犬たちの面倒をイルカに頼んだんだし、それにくっついて、ついでに身重の体を心配して補助的に手を握るくらいおかしくないでショ」
介助みたいなもんだとぶっきらぼうに声へ出す。紅はふーんと小馬鹿にするような相づちを打って、介助ねぇとため息を吐いた。
こちらを穿つ視線がオレには分からないことを知り得ているようで居心地が悪い。
一瞬でもいいから気を紛らわせたくて、トイレにでも行こうと腰を上げた。ちょうどそのときだった。
「カカシ、ちょっと面貸せや」
計ったように出入り口でアスマから声が掛かった。
煙をくゆらせ、眉間には皺ができている。あまり機嫌がいいとは言えない様子にため息がこぼれ出た。
「あら、真打ちのお兄ちゃん登場ってところかしら。カカシ、お兄ちゃんの怒りの鉄拳をその身で味わってきなさいな」
さきほどまでの仏頂面はどこへやら、紅はアスマの登場に機嫌が良くなり、オレを追い立てた。
イライラとした感情を隠さずにオレを睨みつけるアスマに、再びため息がこぼれ出る。だから待機所に行くのは嫌なのだ。
周りの目と紅の小言は小うるさいにしても無視しとけば何とでもなるが、事、アスマに関しては話は別だ。
腐れ縁とでも言える縁に恵まれ、アスマとは互いに互いのことが何となく分かる仲だ。
任務で私生活でも、ガイを除けば群を抜いて時間を共有している。無論、お互い望んでもいない迷惑な巡り合わせではあるが、まぁ、言うなれば昔馴染みの友人という立場になるだろうか。
向こうはどう思っているか、分からないけどねぇと、口の中でぼやき、大人しくアスマの元へと歩を進める。
出入り口で合流するなり、アスマは言葉もなく背を向け無言でついてこいとオレを誘導してきた。
どこへ行くかは分からないが、また説教じみたことを言われるのだろうか。それともとうとう腹に据えかねて一戦でも交えるのか。
前を行く、物言わぬたくましい背中を眺めながら、何度目かも知れないため息を吐いた。
アスマにつれてこられたのは、中庭にある今にも崩れ落ちそうな物置小屋だった。
一応戸はついているが、外壁は隙間だらけなばかりか、一部崩れている有様で直に取り壊すだろうことが窺える。
立ち入り禁止と張られているテープを尻目にアスマは小屋へと入っていく。仕方なくついていけば、オレを入れるなりアスマは戸を締め、結界まで張った。
随分と厳重なことをすると驚きに目を見開けば、アスマは小屋にあった錆びたペンキ缶をひっくり返しそこに腰を下ろした。長丁場になるらしい。
オレもアスマに倣って、そこらにあるペンキ缶をひっくり返して座れば、懐から煙草を取り出し口にくわえると、無言でオレに勧めてきた。
丁重に断りつつ、様子のおかしなアスマを訝しげに見ていれば、アスマは前触れもなく話始めた。
「イルカは、『希代の人誑し』なんて、通り名がつけられちまっているが、オレからすれば、臆病なだけのお人好しに過ぎねぇ」
突然語られる内容は予想通りであり、想定外でもある。アスマの真意が掴めず、オレは黙って耳を傾ける。
アスマはオレに見向きもせず、時折口から煙を吐き出しながら、遠くを見るような目をして口を動かす。
「親父から色々と聞いているだろうがな。一方的にかしずかれる立場の、結果だけを見た意見に過ぎねぇとオレは思ってる。いつだってイルカは臆病で失うことをひどく恐れている。その恐れが度の過ぎるまでに他人の要望を叶えようとする姿勢に繋がってんだ」
バカだろ、あいつと、煙を吐き出しながら同意を求めない独り言を呟いた。
アスマが吐き出す煙は天井に留まるより早く、隙間から外へと流れ出ていくため、あまり臭いはこもらない。
どうしてアスマがそんなことをオレに喋るのかと思うのと同時に、煙草の臭いがつかなくて良かったと頭の片隅で考える。
尻ポケットから取り出した携帯灰皿に、灰を落とし、アスマはなおも語る。
「不幸か幸か、あいつにゃ人の機微って奴を読む力が生来から高かった。息を吸うより簡単に、あいつは自分が接した奴らの要望を汲み取る。自覚なしに、限度も知らず、ただただ失うことを恐れて闇雲に抱え込む。自分が喪失の痛みに傷つきたくないあまり、己って奴を殺してでも返そうと必死になりやがる。ガキの頃は加減が分からずにやりすぎて疎まれて、よく泣いてやがった」
泣くイルカを何度となく慰めていたのだろう。語るアスマの口調はひどく優しい。
もしオレがイルカと幼い頃に出会っていたとしたら、泣くイルカをオレが慰めていたのだろうか。そうしたら、今のアスマのように、イルカもオレのことを慕ってくれていたのだろうか。
もしなんていう、くだらない妄想を頭の中で何度となく回す。あり得ないことを想像するのは愚かしいと唾棄していたのに、それを考えると甘い思いが沸き上がる。
もし、もし、もし。
呆れるほど出てくる仮定は、ひどく気分がいいものだった。
「オメェもそうだ、カカシ」
突然の呼びかけに、妄想は泡と消える。
自然と床に落ちていた目を上げれば、そこには複雑な表情を浮かべたアスマがいる。
何が、オレと同じなのか理解できずに口を開こうとしたオレを制し、アスマは一息に言った。
「オメェも、イルカと同じだ。臆病で失うことを恐れて、周りの要望を聞くだけ聞いて、なりふり構わず叶えてやがる。ただ一つ、決定的に違うのは、イルカは全てを受け入れて、オメェは全てを拒んでいるってぇことだけだ」
勝手に喉が動いて、不自然なほど唾を飲み込む音が小屋に反響する。
動揺したのだと勘違いされるのが嫌で、バカバカしいととっさに笑みを浮かべようとすれば、アスマはため息を一つ吐いた。
「そうやって、すぐに煙に巻こうとするだろ? オメェはいつもそれだ。真っ正面から向かってくる相手をいなして避ける。いい加減な態度で誤魔化して相手の気を削ぐ。チャラけた空気をわざと出して相手を黙らせる。昔からそうだ。全部、全部、拒んできただろうが」
宙を向いていた黒い眼がこちらを射抜く。イルカとは違う黒。のっぺりとした黒一色で染まる、堅い意志の宿る瞳。
幾度となく戦場を共にし、お互いに背中を預け合い、死線を潜り抜けたことは片手では足りない。里でも、つまらない話を肴にして酒を何度となく酌み交わした。
人となりを知るにはそれで十分事足りる。
オレがアスマを知るように、アスマもオレを知っている。
開いた口からは言葉は出ず、こちらを見つめるアスマの瞳に射すくめられたように身動きができなくなった。
口を開けたまま黙るオレに、アスマは頭を掻くと仕方のねぇ野郎だと小さくぼやいた。
「別に責めてるんじゃねーよ。それがオメェの防衛手段って奴だ。今更非難も糾弾もするつもりはねぇ。ただな、オレは思ったわけだ。似た者同士だが在り方はまるきり正反対。これはもしかすると、ひょっとするのか……ってな」
燃えつきかけた煙草を携帯灰皿に押し込み、火を消す。
一筋の白い煙が天井まで上がり掛けて、残像を残しながら横なぶりの風に浚われて消えた。
アスマは新しい煙草に火をつけようとはしない。話はもうすぐ終わるのだと知り、オレは何故か安堵していた。
「まぁ、それはオレの浅はかな夢として砕けちまったがな」
苦笑したアスマが立ち上がる。
恵まれた体格を見上げるように顎を上げれば、アスマは言った。
「ともかく、他人の要望ばかりを叶えようとしたイルカが、初めて望んだ自分自身の願いだ。オメェの思惑がどうであれ、イルカの願いを潰すようならオレは容赦はしねぇ」
それが言いたかっただけだと、踵を返したアスマを見て、口が勝手に動いた。
「アスマにとって、イルカは何なの?」
オレの問いに、アスマは振り返る。そのままオレの顔を見、少し目を見開いたが、苦笑した顔で言い切った。
「オレにとってあいつは今でも、泣き虫で臆病な、オレの妹だ。それ以上でも以下でもねぇよ。なぁ、カカシ」
アスマの答えに、張りつめていた体が解けるのを覚えながら、続けて言われた言葉に息を飲んだ。
じゃぁなと後ろ手に手を振り、小屋を出たアスマの背を呆然と見送った。
アスマの言葉が頭を回る。一瞬自失していたのか、アスマの表情は全く覚えていなかった。
「あら、話は終わったの?」
出ていく前にはなかった、ひどい倦怠感を抱え、待機所へ戻れば、そこにアスマの姿はなかった。
「アスマは?」
疑問を口に出せば、紅は出ていく前と同じ位置に座り、雑誌を膝に広げたまま顔も上げずに言った。
「任務よ。返ってきて早々、慌ただしいものよね」
テーブルの上に置いたコーヒーを持ち上げ、口に運ぶ紅を眺めながら、ソファへ腰を下ろす。
未だ頭にはアスマの言葉が踊っている。
「……ねぇ」
しばらく紅が雑誌をめくる音を何ともなしに聞いていたが、何となく声を掛けてみた。
「何よ」
顔はこちらに向けないが、会話はしてくれるらしい。
横目で窺っていた視線を前に移し、問いかけた。
「アスマって、いつの間にイイ男になってたの?」
言った直後、隣の紅からではなく、周りから吹き出す音や噎せる音があがった。
にわかにざわめき始めた待機所を不思議に思っていれば、隣から呆れた声が上がった。
「それ、わざとなの? 質の悪い意趣返し?」
紅の言葉の意味が分からずに首を傾げれば、紅は疲れたような顔で片方の顔を手で覆った。
「天然って恐いわー。まぁ、別にいいけど。で、アスマがいつからイイ男になったていう質問でいいの?」
少し違う気がしたが、まぁ近いので頷く。すると紅はオレを見て、にっこりと笑うと自分の胸に五指を添えた。
「それはもちろん、私の育成の賜じゃない。男なんて、女が育成してなんぼよ」
艶やかな微笑みは美しいと思うが、発言の内容はどうかと思った。
若干引き気味になって、そうと頷けば、紅はオレが引いたことを敏感に察し不機嫌な表情を浮かべた。
「なーによ。せっかく答えてあげてやったってのに感じ悪い。言っとくけど、アンタだって多かれ少なかれイルカちゃんに育成されて、まともになってること自覚しなさいよね」
「は?」
思わぬ言葉に目が見開いた。一体、いつ、オレがイルカに飼い慣らされたというのだ。
こっちが面倒みてやってんのにそれはないと言い掛けたオレに、紅は人差し指を突きつけてきた。
「さっきだってそうでしょ。私の髪の毛がソファに落ちて、気もそぞろにしてたでしょうが。前だったら、気にも止めてなかったじゃない」
これが育成効果じゃなくて何なのだと言い募る紅の根拠のなさに、バカバカしいと切って捨てようとしたが、その前に紅は言い切った。
「ひどく不愉快だけど、今のアンタ、すっごく満ち足りた顔してるのよね。いい加減、認めなさいよ、この幸せ不感症が」
ふんと最後に鼻を鳴らすと、紅は雑誌に目を戻す。
オレはといえば、紅の言葉に呆然として意味もなく顔を撫で回した。
満ち足りている? オレが?
そんな顔、オレはしていないし、それがどういう表情をさすのかも分からない。
真っ白になった頭で回るのは、アスマの言葉だ。
『不器用なりに一生懸命生きているオメェらが、寄り添い合って幸せになるのも、オレは悪くねぇと今でも思ってるんだぜ』
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アスマ先生はいいお兄ちゃんだと信じて止みません……!!
イルカ先生もお兄ちゃん候補としていいけど、アスマ先生もお兄ちゃん候補として管理人のダントツ首位候補です。
公然の秘密 13